ぶつりの1・2・3

サイエンス・アイBooks 1600円

桑子 研著

ソフトバンク・クリエイティブ

ISBN 978-4-7973-5044-9

はじめて勤務したのが女子校でした。

科目は物理。


生徒は、男のぼくと、物理という不思議な科目に目を丸くして

興味津々と見ていました。


しかし、教えて半年もたつと、ぼくと物理の底が知れて、

うんざりしたような顔になります。


物理というコンテンツは、間違いなく面白いのに。

興味を引き出せないぼくがいる。


これには悩みました。


こんな状態を抜け出したい。

毎朝4時に起きて、1時間、帰ってきて2時間

教材研究を続けました。


光が見えたのは、

ある生徒へのふとした自分の返答でした。


期末テスト前には、たくさんの生徒が質問にきます。

それらの質問に次々と早口で答えていたとき、

ある一人の女の子に対応していました。


その子は物体にはたらく力が、

どちらの方向に伸びるのかがわかりません。

説明を尽くしても、わかってくれません。

そんなとき、こんなことを自然に話していました。


「グミって食べたことあるよね。

この物体がグミみたいにやわらかいとしよう。

糸をつけて天井からぶら下げたら、どっちに伸びると思う?」


「上のほうに伸びる?」


「そうだよね。ほっぺをつねったとき、

つねった方向にほっぺも伸びるよね。力は?」


「上。」


そうか!

生徒は自分が経験したものでした、

世の中のことを理解できないのか。


そんな目で見たとき、自分の教え方と教科書の例示が、

生徒にとってなんて身近じゃないのだろうかと気がついたのです。


参考書、ぶつりの1・2・3は、3年間に書きためた

20冊のノートをまとめて作られています。


今の生徒にとって経験したことのある事柄を例に上げています。

これは毎日のぼくの授業の内容であり、指導案でもあります。


そして、この参考書は、

質問にきたあの生徒のために書きました。


3ステップ解法、顔を書きながら問題を解く方法、

三色ペンをつかって問題文にマークをする方法。


わかりやすさを最優先に、全面カラーに決めました。

そのため1500円近くします。


もうしわけないのですが、

通常の生徒には手が届きにくいのかもしれません。


そして、多くの部数を刷っているわけではありません。

追加で刷られるのかもわかりません。


参考書が専門の出版社ではないので

参考書コーナーに置かれていない場合もあります。

今のところ、大規模書店やamazonに置いてあるようです。


物理が苦手、わからない、そんな生徒は立ち読みで良いので

手に取ってみてください。


一人でも多くの生徒が物理を好きになってくれたら、

とてもうれしいです。


お便りなどもお待ちしております。

(kkuwako2000 あっと gmail.com)



イメージを起こす説明イラスト!




「え!?顔を書く!?」




「物理」 から 「ぶつり」 へ!


今、物理を見直すときがきました!






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ぶつりの1・2・3

イラスト/neco

©2008, Kuwako Lab.com